一人の人が何度もヒプノセラピーを繰り返すといったいどういった
果たして毎回違った体験をするのでしょうか。
それともひとつのテーマに沿ってそれを深めてゆく体験をするので
ここに長期滞在して何度もヒプノセラピーを受けた人がいます。
元々は過食嘔吐改善のために合宿に参加した人です。
ただし、
ある意味新しい人生への乗り換えのために半年以上をかけて自分自
この人の場合は毎回違ったテーマを潜在意識によって体験させられ
そしてその度に変化が起き続けていきました。
またそれらは振り返ってみると密接に繋がりあったことであったこ
最初に体験したのは生まれてからすぐの記憶。
早産未熟児として保育器の中にいるときのことでした。
「恐い!みんなが私のことを怖い目で見てる」
それはどんな人達かと尋ねると、
「白い服を着た人達。男の人達」
お母さんはいないの?と尋ねる私。
「お母さんは離れたところで黙って見てる。助けてくれない」
実は彼女は単に早産による未熟児だっただけでなく珍しい症例だっ
そしてこのシーンは大学病院の医師や研修医なのだと思います。
幼い患者を単に病理学的な観察のために見ている医師達の目が、
もしここに担当の看護師さんなどが混ざっていたらもっと違う体験
自分を見つめる他人の目が怖い。
けれどそれはけして自分に対しての敵意ではありませんでした。
それが彼女の潜在意識からの最初のメッセージでした。
次のヒプノで彼女が見たものは20年前に自殺した父親です。
こういった話に抵抗がある人も多いと思いますので詳しくは書きま
この体験を通して父親への未処理だった感情を手放した彼女は10
そして次のヒプノでは、
祖母の家に集まった叔母さん達が料理を作っています。
それを見ていた幼い彼女は仲間に入れてもらいたくてお手伝いする
ところが誤って包丁で指を切ってしまいます。
流れる血。
血で汚れた服の袖。
きつく叱る叔母さん達。(彼女にはそう見えました)
彼女にとって指を切ってしまった痛みよりも優しかった叔母さん達
そして彼女は【急変する誰かへの怖れ】とともに【
しかしそれを再体験した彼女は現在の大人になった彼女です。
だから幼児期には理解できなかったことが今の彼女の視点からは理
叔母さん達は彼女の母親がいない間に料理を手伝わせてケガをさせ
けして彼女が憎くて怒っていたわけではないのです。
そこには悪気も憎しみもなかったのです。
そのセッションが終わった後、
そしてその夜私にこう言いました。
「今まで包丁を使うことが怖くて料理が嫌いだったのに、
そういって包丁を使うところを見せてくれました。
そしてまた別のヒプノセラピーでの体験。
実は彼女は20年近く前から胆嚢が悪かったそうで定期的に痛みが
そして1ヶ月前から痛みが出だしてこの数日間は右手でわき腹を抑
その痛みの原因に関わっている出来事があるかもしれないというこ
トランスして潜在意識からの情報を受け取りだした彼女の右脇腹に
そのお母さんの表情を尋ねると、
なのでお母さんがいったい何を辛そうにしているのかを今の彼女に
お腹を縛ることが辛い。
赤ちゃんが早産しないようにお腹を帯のようなもので縛っているこ
お母さんから伝わってくるのはそんな感じです。
そしてその後、予定より2ヶ月の早産。
未熟児として生まれた赤ちゃんは保育器に入れられました。
その瞬間、お母さんとは違う誰かの声が聞こえました。
「やっぱり早産した。あんなに注意したのに」
そして、
「言われたようにしたのに。。。
そんなお母さんの後悔と自己嫌悪そして周りの人たちに対する怒り
胎児だった彼女はそんなお母さんの精神的不安定な感情を無意識に
周りの親族の目や言葉への怖れ、気疲れ。
言いたいことが言えなかったからこそ溜まる抑圧された怒りの感情
結局早産してしまった自分への自責感。
そういった感情と思考を幼い彼女の無意識がパターンニングしてし
そのセッションが終わった瞬間から彼女の胆嚢の痛みは消え去りま
そして次の日から2日間にわたって大量の滞留便(
さらに身体がびっくりするほど柔らかくなりました。
無意識に続いていた筋緊張が解放されたからです。
彼女は他にも何度もヒプノを受けています。
今ではセルフトランスも得意になりました。
過食嘔吐だけでなく対人関係での悩みも、
潜在意識からもたらされるメッセージを真摯に受け取り続けたこと
ヒプノセラピーが非常に効果的であった好例です。
自分にとって最も信頼できるサポーターは自分自身です。
自分の中にこそそれは存在しています。
もっと潜在意識を、もっと自分自身を信頼してみませんか?
潜在意識はいつでも自分に応えてくれます。