『潜在意識からの問題解決2』のページです。

意識の学校~教材集~

潜在意識からの問題解決2

ヒプノによってトランスすると幼少期の記憶を再体験することも可能です。

潜在意識は本人が覚えているはずもなかったころの記憶さえ頭に浮かび上がらせてくれます。
もちろん現在取り組んでいる問題解決に対して重要な記憶の場合ですが。

潜在意識を活用して失われた記憶を取り戻すことにどんな問題解決の効果があるというのでしょうか?
忘れていたことを思い出すことによっていったいどんなメリットがあるというのでしょうか。

最も効果が得られるのは過去の出来事に対しての意味づけが書き換えられた時です。

意味づけの書き換えとはNLP=神経言語プログラムやカウンセリングなどで目指される自己変革法です。
それが効率的に一瞬で達成されることさえ可能となります。

考えてみてください。
幼少期のトラウマ的体験というのはけして大変な出来事ばかりではありません。
ほとんどの人の場合において、何でもないような体験の記憶であることが多いのが現実です。

ヒプノを利用して潜在意識にある記憶にアプローチ(退行)させると、
「えっ!こんなことが原因だったの…」
と驚く場合がほとんどです。

では何故それが何十年も自分を縛り付けたり苦しめたりするような原因となっているのか?

それは、当時の自分にとって大変な出来事だったという事実があるからです
それを当時のままに強い感情を抑圧していたり強い思い込みを継続していたりするからです。

しかし、言い換えると現在の自分にとってはそれほど大そうな出来事ではないことも多いのです。
当時の無力な子供だった自分にとっては耐え切れないほどの悲しみを感じた出来事も。
現在の大人になった自分にとってはそれほどショックなことではなかったりするという場合があります。

それを上手く使えば、幼少期の自分が無意識層の底に抱え込んでしまった思考パターンや抑圧感情を変えられます。
現在の成長した視点を持った自分が当時の自分を振り返ることで出来事としての変化ではなく出来事に対する意味づけを書き換えられます。

今現在の自分に解決しうる問題は、過去を客観的に観ることで比較的簡単に変えられるのです。

ただし、それを頭と理論だけでやろうとすると大変であることもあります。
無意識層において、いつの間にか記憶そのものや当時の感情を抑圧したり書き換えたりしているからです。
また、理論的に頭で想像している出来事と実際の原因となった出来事がくい違うことが多いからです。

心理学や精神分析的カウンセリングを続けていてもなかなか好転しない場合の理由がそこにあります。
大人の視点で幼少期を想像しているに過ぎない場合が多いのです。
精神分析という型にばかり囚われてカウンセラーとクライアントの双方が大人の想像の中で物語のやり取りをしてしまっている…
そういった場合が多々あるように感じられます。

潜在意識を想像しているだけで実際の潜在意識にアプローチしていないからです。

直接体験として過去の記憶や感情を知ることは、事実とその奥に隠されていた真実を浮かび上がらせます。
大人の想像ではなく当時の感情そのものが客観的に理解できます。

そのうえで現在の成長した自分が過去の自分を見る時…
そこには出来事そのものだけでなく関わった人達に対しての新しい理解が生まれます。
幼少期の未熟なままの自分の理解とは違った理解が生まれます。
それこそが意味づけの書き換えです。

過去の出来事に対しての意味づけが変わると…
今現在の自分の気分や考え方が変わります。
出来事や他人に対しての反応パターンが変わります。

トランスを利用した過去の意味づけの書き換え。
それは非常に効率的な、過去から自分を自由にする方法です。

潜在意識にはすべての記憶が刻み込まれています。

そして潜在意識はそれの何が今に影響を与えているのかをよく知っています。