うつ病になると何もやる気がなくなります。
人によっては歯を磨くこともじゃまくさくなり服を着替えることすらできなかったり。
それはけして機能的な問題ではありません。
極論すれば現象的にはやってやれないことは何もありません。
以前と同じようできるはずです。
ただ、やる気が起きないのです。
やれるはずの事をまるでやる気が起こらないのです。
それがうつ病です。
いったい何が起きているのでしょうか。
どうして今まで出来ていたあたりまえのことが急にできなくなってしまったのでしょうか。
頭に理由がないならそれは潜在意識の中で起きています。
より正確にいうなら潜在意識の中の無意識層で起きています。
うつ病や気分障害の場合に多くの人に共通していること。
それは、エネルギーが枯渇しています。
普段のあたりまえの生活を送るためのエネルギーさえ足りなくなってしまっています。
だから何もやる気が起こりません。
機能的にはどんなに可能なことであっても、自分には簡単にできるはずのことであってもエネルギーが不足しているから行動ができません。
おっくうになります。
どうしてエネルギーが枯渇してしまったのか?
エネルギーが不足している原因とは・・・
それは疲れ果ててしまったからです。
目の前の何かか、もしくは無意識下において何かに疲れ果ててしまっています。
もしかすると会社での仕事や人間関係に自分が思っている以上に無意識下で疲れ果てているのかもしれません。
もしかすると家庭内において家族との関係に疲れ果てているのかもしれません。
もしかすると周りの期待に応えようと頑張り続けることに疲れ果ててしまっているのかもしれません。
頭でも自分が疲れていることを自覚している場合もあるでしょう。
しかし、それ以上に無意識下において疲れ果ててしまっている時に人はパタンと動きが止まってしまうことがあります。
いつも元気に明るく振る舞っていた人が急に表に出てこれなくなることがあります。
うつ病です。
ではいったいどうしたらよいというのでしょう?
ただ休めばいいのでしょうか。
もちろん物理的に身体を休めることでエネルギーは回復してきます。
ストレスがかからない分精神的にもエネルギーは回復してくるでしょう。
しかしそれだけでは回復しない場合があります。
肉体的疲れを回復することと根本的原因の解消イコールではないからです。
何ヶ月会社を休んでも、身体は十分に回復しているはずなのに、会社に出勤すると何故かまたもや疲れ果ててきます。
会社に行くのが大変な重労働のように感じてきます。
会社にいるだけで心の奥底で何かが萎えてきます。
そして逃げ出したくなってしまいます。
そして思います。
「やっぱりまだうつ病から回復していないんだ」
エネルギーを枯渇させているものはストレスや肉体的疲れだけが原因ではありません。
エネルギー不足を作り出している原因は実は他の場所にあります。
潜在意識です。
潜在意識の中にある無意識層にこそ自分のエネルギーの流れをおかしくしている本当の原因があります。
そしてそれを解決することが必要となります。
本来のエネルギーを取り戻すために。
うつ病や心身症から本来の自分を取り戻すために。